2011年02月12日

浅川マキ 『それはスポットライトではない』

DARKNESSIV浅川マキさんが亡くなった。ステージに現れなかったことで、この世にバイバイしたことを皆に伝える事になったと聞き、そうか、と納得してしまいました。鈴木いづみの小説『ハートに火をつけて!(誰が消す)』に名前を変えて登場する、からりと皮肉の利いた handsome な歌手のイメージと、すっと結びついたからかもしれません。
 
死を伝える記事の見出しには「アングラの女王」といったいかにもな名詞が並んでいます。確かに、華やかな場所とは縁のない人でした。しかし、シンプルに、すぐれた歌い手であったことを強調しておきたい。特に、自己流に歌詞を訳して歌った「洋楽」のカバーは、言葉の選び方ひとつ、歌い方ひとつに浅川マキという人の個性と魅力が現れていたと思います。
 
とりわけ印象に残った一曲を選びました。原曲の歌詞にある「想う人との再会」の部分をばっさり切ることで、永遠に失ったもの−あんたの目に輝いていたあの光−を思っては悔やむ男の気持ちに焦点を合わせた彼女のバージョンは、作者であるオリジナルのジェリー・ゴフィンや、ロッド・スチュワート、ひいては彼女にインスピレーションを与えた御大、ボビー・ブランドのバージョンも軽く凌駕するものになりました。途中挟まれる原曲の英詩も味わい深いのですが、浅川マキの声と日本語詩は、色恋を超えた「おいら」の純な心を切々と伝えて、たまらない気分にさせてくれます。

それはスポットライトではない(It’s not a Spotlight)

日本人の歌う洋楽、という点からも、かなりのカッコよさだと思うのですが。




GOYAAKOD(初出:2010年1月25日)

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2010年12月05日

素人名人会談(5) CLIFFORD BROWN

Clifford Brown Quartet in Parisフレンチとジャズ、それは人類に残された最後の開拓地である…そこには人類の想像を絶する新しい文明新しい生命が待ち受けているに違いない…これは人類最初の試みとして5年間の調査飛行に飛び立ったポンポン船『FBNエンタープライズ木魚号』の脅威に満ちた物語である…

木魚です。せんどぶり、ごぶさたさん。素人名人会談第5回。みなさまの体感時間では一月半ぐらいにしかすぎないでしょうが、じつは難しい理屈によれば5年の調査飛行に出てたのですよ。おかげで、木魚もすぽっくもかーくも日焼けしましたね。

で、調査結果です。たとえばこんなんどうかな。

あるご婦人がいました。彼女は愛する恋人と結婚する日が近づいてこころウキウキときめきビーチです。そうだわ、あたしのはたちの誕生日、6月26日に結婚しましょう。ジューンブライドだし、幸福になれるわ。晴れて結婚し、ふたりは蜜月でハニーでムーンな2年間を過ごしました。2年目の結婚記念日、しかも誕生日を迎えるという、その6月26日…愛する夫は自動車事故に巻きこまれ死んでしまいました。夫の名はクリフォード・ブラウン、いつもニコニコ顔の天才トランペッター。ブラウニーは木魚も大好きで、何枚もアルバムもってます。お気に入りはアート・ブレイキーの『バードランドの夜』というアルバムでの演奏その他枚挙にいとま無し、なんやけど、フレンチとのからみだと、

CLIFFORD BROWN QUARTET IN PARIS

てのがあります。パリものでは6人組と4人組の音源があるんやけど、ワンホーン(他に金管木管楽器がない)4人組、カルテットが秀逸ですな。高音のヒットがあつく、しかもなめらかにうたうジャズの花形楽器の一端を聴いちゃってみて。

ほひたら、また5年ほどしたら。

Clifford Brown Quartet in Paris
Clifford Brown Quartet
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木魚

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2010年05月17日

素人名人会談(4) BARNEY WILEN

 トゥールル、トゥールルトゥールル、トゥルル、
 トゥールルルルルゥルー、パーパヤ、パパヤ、パパヤ〜
 黒柳木魚:こんにちわ、「モクギョの部屋」です。
      今回のお客さまは、フランスジャズ界の第一人者、
      バルネ・ウィランさんです、どうも初めまして。
 バルネ:ボンジュール(通訳:こんにちわ)。
 黒柳木魚:ウオーヴァ(通訳:ほなさいなら)。
 終わるなよ、コクヤナギ(決してクロヤナギではない)。

と、たまには会談させてやらんといけません、素人名人会談第4回目。驚くなかれ愛国の志士よ、なんとこのコーナーはフレンチとジャズを結びつけるという蛮勇行為以外のなにものでもない、恐るべき血みどろホラースプラッタ企画。会談は怪談なのか???暑いから納涼なのか???

パッショーネバルネ・ウィラン。90年代、その道では流行りましたねー。いや、適当に年とってそこそこのルックス、しかもテナーとソプラノサックスという見た目にシンボリックな楽器をあやつるとくれば、世の女性はイチコロ、おぼこい木魚は大人の世界ってあるんだなぁと思いましたね。PASSIONE(管理人さん、試聴リンクないねん、写真だけでも貼っつけといて)なんて、どうよ、このジャケ。ラストアルバム。そやけど、そやけど、である。それもいいんやけど、やっぱ、このおっさんの青い頃も聴いてみたい。そやから、これも試聴リンクないんとちゃうやろか、

JAZZ SUR SEINE BY BARNEY WILEN(写真、下)

この初っぱな、"SWING 39"、これがいい。口につけるリードがこなれず、青臭く乾いたところ、パーカッションの勢いにまかせて、伸びる伸びるテナーの音粒、ウブなあちきはこっち好き。恋に恋して鳴く蝉よりも鳴かぬ蛍が身を焦がす。泣かんでもいい、わめいて。

1958年録音。21歳。木魚とタメか(という時もあった)。ま、中古で出会ったら、ほんでたまたまお財布にセンエン札あったら、買っちゃってもいいかも。

ほひたらまた。

セーヌ川のジャズ
セーヌ川のジャズ
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バルネ・ウィラン ミルト・ジャクソン…
ユニバーサルクラシック (2005/12/14)


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2010年05月15日

AUTOUR DE LUCIE

音楽と言語の関係はいつも重大なテーマだ。日本でも、ロックは英語で歌うべきか、日本語で歌うべきかという論争がかつてあった。強いアクセントを持つ英語をベースに生まれたロックは果たして日本語に合うのか。英語派は内田裕也(本木雅弘の義父)、日本語派ははっぴいえんど(細野晴臣、大滝詠一、松本隆らが在籍⇒視聴「夏なんです」)。その折り合いをつけたのがサザン・オールスターズだと言われている。つまり英語のように日本語で歌うというやり方だ。

フレンチ・ウィスパーと言われるように、怒鳴ったり、叫んだりするよりも、フランス語は淡々と囁くように歌うのがいいようだ。AUTOUR DE LUCIE はフランス語で歌っていることにあまり違和感がない。それは歌い方のせいなのだろう。

Autour De Lucie Immobile

AUTOUR DE LUCIEは、女性ボーカルのヴァレリー・ルリヨが唯一の固定メンバー。彼女が曲も書いている。AUTOUR は意外にもアメリカで受けが良かったらしく、1994年に出たファースト・アルバム L’ECHAPEE BELLE はフランスのグループとしては例外的に1年間で15000枚を売った。このアルバムは1995年に日本でも発売され、フランスよりむしろ外国で支持された。アメリカでのツアーは最初のうちフランス語のボーカルが障害になったようだが、コンサートをこなすうちにそれが評価へと変わっていた。アメリカでの成功に気を良くして、彼らはしばらくアメリカに留まって活動するようになる。2枚目 IMMOBILE が出たのは1997年。1枚目以上にポップでメロディアスな作品。これも40000枚のヒット。3枚目のアルバム、FAUX MOUVEMENT は2000年の春に発表。これまでのアコースティック路線から大きく変化し、初めてエレクトロニクスを使い、ループやサンプリングによって新たな世界を切り開いた。

L'ACCORD PARFAIT - AUTOUR DE LUCIE

今週かけたのは、L'ACCORD PARFAIT。アルバム L'ECHAPPEE BELLE から。「完全な調和」という意味だが、男女の関係を音楽になぞらえている。初めの頃、AUTOUR をフランスのカーディガンズと紹介してたのだが、カーディガンズの音沙汰がなくなったので、だいぶ前に「フランスのブリリアント・グリーン」に変更した。ブリリアント・グリーンとは、女性ボーカル、ギター、ベースという構成も同じだし、ギターの感じがよく似ている。90年代の前半によく聴いていた、ブリティッシュ系のギターバンドの音。さらには80年代のネオアコにまでさかのぼる。

この手の音を出すフランスのバンドが他にいないわけではないのだが、何せみんな英語で歌っている。国境を越えて成功しているフランスのバンドの多くはやはり英語志向が強い。AUTOUR DE LUCIE のようにフランス語で歌い、かつ良質なロックというのはなかなか見つからないのだ。

アルバム全体として完成度が高く、しかも聴きやすいのは2枚目のIMMOBILE (写真右)だろうか。個人的にもアルバムを通して聴いていたのはこの作品だ。3枚目はダーク&ダビーで一般受けはしないかもしれない。



ネットが使えるクラスでは「Personne n'est comme toi」(=あなたのような人はいない)のビデオクリップを見ている。4枚目のアルバムからの曲。抑制の効いたギターとタイトなドラム、そしてハモンドオルガンの響きがカッコいい。


□AUTOUR DE LUCIE 公式サイト


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2010年05月08日

Caetano Veloso & Gilberto Gil 'Tropicalia 2'

tropicalia2.jpgまずは、『トロピカリア 2  Tropicalia 2』(カエタノ・ヴェローゾ/ジルベルト・ジル Caetano Veloso/Gilberto Gil)。もろボサノヴァというのは普段あまり聴かないのですが、このアルバムは実験的な試みがとても面白く、発売から10年以上たった今でもよく聴いています。

それぞれブラジルでの長いキャリアのなかで革新的な音楽を追求してきたカエタノ・ヴェローゾとジルベルト・ジルの共作として、68年に発表された『トロピカリア』から25年ぶりに制作されたもので、ポップス、ロック、ヒップホップなどさまざまなジャンルの音楽と組み合わされた、アートとも呼べるような斬新な作品です。

ジミ・ヘンドリックスの "Wait Until Tomorrow" のカヴァーや、少しひねくれた感じの旋律が特徴的な "Haiti" "As Coisas" "Dada" といったオリジナル曲など、前衛的とはいえポップで聴きやすい曲ばかり。1993年の創作当時50歳を超えていたとは思えないほどの2人の柔軟性をぜひ味わっていただきたいです。国内盤は残念ながら廃盤ですが、輸入盤では入手可能です。

トロピカリア 2
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5 思想の波は時代を超えて受け継がれる



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2010年05月05日

The Kooks 'Inside In Inside Out'

イギリスでは依然若手バンドの台頭がめざましく、それもなぜか The 〜s という名前の人たちばかり。そのなかでも頭一つ抜きん出ていると思われるのがザ・クークス The Kooks です。歯切れのよいギターとリズム、耳に残る個性的なヴォーカル(好き嫌いはあると思うけれど)、すぐれたソングライティングのセンスが印象深い彼らには、何よりも勢いがあり、その若々しい音を聴いていると元気が出てくるので、夏の暑い朝や仕事前に耳にしたくなります。すでに出ている2枚のアルバムのうち、まずはファースト・アルバムの Inside In Inside Out をおすすめしたいです。どの曲もキャッチーで名曲ぞろいですが、私のいちばんのお気に入りは sofa song です。

The Kooks - Sofa Song


Inside In/Inside Out
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5 バンド名はボウイの曲名から?
4 2006
5 ポップなアコースティック
5 「マッチボックス」がクール!
5 いい感じ♪




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2010年05月03日

Shelby「1+1」(1999)

4.jpg ケレン・アンKeren Ann(本名Keren Ann Zeidel)は、1974年イスラエルに生まれ、オランダで育ち、11歳でパリに移住。19歳の頃から自作曲をたずさえレコード会社回りをしていたらしいが、結果ははかばかしいものではなかった。その後彼女はバンジャマン・ビオレーBenjamin Biolay(1973年生)と出会い、共同で曲を作り始める(私生活でも彼は彼女のパートナーとなる)。ビオレーの発案で彼女はシェルビーShelbyという3人組のユニット(ビオレーはメンバーに入っていない)を結成、1999年1月、シングル「1+1」でデビューする。

 ストリングスとギターをフィーチュアし、フランス語と英語半々で歌われるこの曲は小ヒットを記録する。ケレン・アンとビオレー(およびほか2名(詳細不明))の共作曲だが、発表の時期からいってふたりのコラボレーションの最初期に位置する作品だろう。名曲である。ケレン・アンといえば、張りつめた冬の空気を思わせる、低音で歌われるクールなフォークといったイメージが強い。だがこの曲は、どちらかというとアンチームな感じのスローなギターポップ。翌年に出る彼女のファーストアルバム中の「Décrocher les étoiles」や「Aéroplane」などと若干タッチが似ているが、その後の彼女の音楽にはあまりみられなくなる雰囲気の曲である。この曲はとても歌いづらかったと彼女はのちに述懐している――「ロック調」の曲が自分の声に合っていないと思っていたらしい――が、そういう感じはまったく与えない。浮遊感のあるヴォーカルはむしろとても魅力的だ。冬の夜に望遠鏡で天体観測をするメンバーたちがでてくるヴィデオクリップもなかなかいい(私は発表当時MCMで放映していたのを録画して持っていて、折に触れて見ている)。画面に映っているケレン・アン以外のメンバーは、グザヴィエ・ドゥリュオーXavier Druaut(ギターの男性)とカレン・ブリュノンKaren Brunon(ヴァイオリンの女性)。カレンはビオレーの音楽学校(リヨンのコンセルバトワール)時代の友人。のちにKaren Aprilの名で歌手としてシングル盤を出す。またヴァイオリニストとしてビオレーやケレン・アンを初めとする多くのアーティストのアルバムに参加している。グザヴィエのその後はよくわからない。

La Biographie de Luka Philipsen シェルビーでの活動についてケレン・アンは、あまりいい思い出を持っていないようである。彼女自身の言葉を引用しておく。「私たちはこの曲を、チャレンジのつもりで、また、仲間うちの楽しみのために世に出してみたいという気持ちは持っていた。(…)でも、レコード会社のグループの売り出し方には腹が立った。知らないあいだに写真や記事が勝手に出て、自分たちで管理することがまったく出来ず、耐えられない気持ちになった。あの連中は音楽のことなんか全然わかってなかった。私たちが出したのはシングル一枚っきり。でも、それだけの契約しかしなくてよかった。発売日の前日にはもうやめたいって思ってたし、みんなは私の決心を尊重してくれた。もちろんビオレーとの曲作りはそのあとも続けたけど」。

 だがこの曲は、ほどなく彼女とビオレーの未来に大きな影響を与えることになる。この曲を耳にしたことがきっかけでケレン・アンに関心を持ったラジオ・フランスの社員コリーヌ・ジュバールが、翌2000年に出た彼女のファーストアルバム「La biographie de Luka Philipsen」(大部分の曲がビオレーとの共作、またプロデュースもビオレー)を半ば引退状態にあった旧知の大御所歌手アンリ・サルヴァドールに送ったのだ。ケレン・アンの音楽にすっかり魅了されたサルヴァドールは彼女とビオレーに自分の新作への協力を申し込んだ。彼らの作品5曲を含むサルヴァドールのアルバム「Chambre avec vue」(2000)はミリオンセラーを記録し、ふたりは一躍スポットライトを浴びる存在になる....。

 彼らの公私両面にわたるパートナーシップは、ビオレーのファーストアルバム「Rose Kennedy」(2002)、ケレン・アンのセカンドアルバム「La disparition」(2002)まで続いたあと途切れるが、別れたあともふたりはそれぞれ、アーティストとしての(またビオレーはあわせて音楽プロデューサとしての)キャリアを着実に積み重ねている。


Nolita■「1+1」のCDは、現在入手不可。歌詞はここ(ただこの歌詞、ちょっと間違いあり)。ヴィデオクリップはここ。youtube のコメント欄では、このクリップの監督を名乗るRégis Fourrerという人が撮影時の思い出を語っている。

■Shelbyのデビューの詳細およびケレンアンの発言はLudvic Perlin, Une nouvelle chanson française : Vincent, Carla, M et les autres, ÉDITIONS HORS COLLECTION, Paris,2005.に依る。この本、昨今のフレンチミュージックシーンを知るには好適な書物。

■ケレン・アンのアルバムは間単に手にはいる。オススメしたいのはファーストアルバム「La Biographie de Luka Philipsen」と「Nolita」(2004)。

■バンジャマン・ビオレーについてはいずれ詳しい紹介をしたいが、とりあえず一枚オススメするなら、ファーストアルバム「Rose Kennedy」。

■アンリ・サルヴァドールの「Chambre avec vue」は国内盤(邦題「サルヴァドールからの手紙」)があるが、出来たらフランス盤を聴いてみてほしい。というのも国内盤ではケレン・アン=バンジャマン・ビオレーによる冒頭の2つの名曲Jardin d'hiverとChambre avec vueが、それぞれBRAZILIAN VERSION、ENGLISH VERSIONに差し替えられているため。やはりオリジナルの仏語ヴァージョンで聴きたいところだ。





MANCHOT AUBERGINE

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2010年04月23日

“サン・トワ・マ・ミー” RCサクセション アルバム『カバーズ』より

カバーズ忌野清志郎の訃報は、旅先のホテルの暗いロビーに置かれていた新聞で知りました。いつもどこかで、どかどかウルサくやっていてくれるのだ、と勝手に思い込んでいた身には、こたえました。
 
清志郎氏の残した歌やその人については、いろいろな人がいろんな切り口でこれから語っていくでしょうし、そうでないといけないと思っています。その影響と、スルーのされ方を考える事で、日本のロックとは、Jポップとは、という本質的な問いの答も見えてくるかもしれません。
 
彼の歌は、輸出品としてインターナショナルにウケるものではないと思います。クール・ジャパンのような切り口では伝わらないでしょう。しかし、この国が本当に開けた国になって、海を越えてやってきたたくさんの人が日本語に親しみ日本の歌を聴いてみようかと思った時、きっとわかってくれるのではないかと思っています。 

忌野清志郎の人と仕事についてはこれから出てくる立派な書き物に譲るとして、つまみ食い的に愛聴してきたいい加減な聴き手ではありますが、僭越ながらこの場を借りて一言述べさせていただくとすると、「忌野清志郎は、とにもかくにも歌うたいとしてすばらしかった。」ロックの人で言葉をまっすぐ耳に届けられる人はいまだに彼しかいないし、また、それらしくするだけでも十分カッコいいソウルミュージックという音楽を、型を越えて自分のものにした希有な人だと思います。
 
今回チョイスしたのは、カバー曲ばかりを集めたRCサクセションのアルバムに収録されている一曲。アダモがヒットさせたフランス歌謡で、越路吹雪のおかげでニッポンの歌謡曲となりました。岩谷時子の詞をほとんどそのまま残し、オンナ歌をオトコの歌に変えて歌っています。録音時には、セックス・ピストルズの“マイ・ウェイ”のようなアイロニカルな意図もあったのかなと思いますが、出来上がりは至極まっとう。ちゃんとロックしているのはもちろん、曲自身の持つベタな感じを引き受けつつ持ち込まれた、軽やかさとユーモアが光ります。そして、「目の前が暗くなる」という詞がちらりと示す、この歌が引きずる影の部分を忘れていないところが、深いなと思います。

画像はよくないですが、ぜひライブ映像をどうぞ。

<おまけでもう一曲>
こういう甘い情景をさらっと歌にするひとでもありました。

カバーズ
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5 どれだけ風が吹くと山が動く
5 日本語への置き換えが清志郎
5 日本ロックの名盤
5 コンサートで聴いた
5 今でも生きています。




GOYAAKOD

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2010年04月19日

Gnarls Barkley "St. Elsewhere"

Gnarls Barkley のシングル曲 "Crazy" はダウンロードのみでチャート1位を獲得したという、驚異的な記録を樹立。ロールシャッハテストみたいなアニメーションのプロモーション・ヴィデオも面白い。ヒップホップ、エレクトロニカ、ファンク、ソウルなどの要素が融合した、よくも悪くも「今」の音楽といえるでしょう。

Gnarls Barkley - Crazy



St. Elsewhere
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Gnarls Barkley
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5 Pファンク2.0?
4 戦前のブルースのようなメロディを、
この時代でしかありえない感触の音に仕上げる手さばきが見事。
懐かしさと新奇さが入り交じったシュールな感覚。




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posted by cyberbloom at 16:00| Comment(0) | ROCK '00 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月17日

Zero 7 "The Garden"

リラックスしたいときにぜひおすすめしたいダウンテンポ系のグループ。音は毒の抜けたエール、という感じです。これより以前に出た "Simple Things"、"When It Falls" といったアルバムと合わせてよく聴きました。気持ちよく脱力できます。




The Garden
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Zero 7
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おすすめ度の平均: 4.5
5 Dramatic Again!
4 変化の過程。




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